ガラス張りのレストランに思うこと

glass_restaurant
まだ若かりし頃、湘南にあるオシャレなレストランに、まだそのときは結婚していなかった夫と行った時の話だ。そこは行列のできる人気のカレーショップで、カレー店の反対側にはバーがあった。そのバーは全面ガラス張りで外の景色が最高である。私達が行列に並んでいると、店員の一人が私たちに、順番を待っている間、バーで時間を潰しませんかと声をかけてくれた。たくさん並んでいる中でどうして私達だけ?と不思議だったものの、座っておいしいお酒を飲みながら待てるというので有難く好意を受け取らせてもらった。おかげでカレーショップの席が空くまでの間、特別待遇の優雅な時間を過ごさせてもらったのだった。

あとあとになって聞いた話だと、そのバーに案内されるのは、ある程度見栄えのするカップルのみなのだそうだ。それを聞いてもちろん悪い気はしない。それどころか年月が経った今でも、私の過去の栄光として、子供たちに何度も聞かせている話である。うんざり顔の子供たちには悪いなとは思うけれど。

もし私たち夫婦があのカレーショップに今行ったとしたら。きっとあのバーに案内されることはないだろうなぁと思う。そういえば、最近はあまり行かなくなったけれど、ガラス張りのオシャレなレストランに行くと、体型が変わる前までは窓際かテラス席に案内されていたっけ。今ではたくさんある席のど真ん中、外からは見つけづらい場所にばかり案内されるようになってしまったのは決して気のせいなんかじゃない。これがGACKTみたいに自信ある人なら、一度出てから再び入店し、「どういうことか説明してくれ」と微笑みながら言えるのかもしれないけれど、今の自分じゃハイハイと言って素直に座る以外の道がない。

というわけで、ガラス張りのレストランはプチ差別を受けてしまうため、最近では足が遠のいてしまうのだった。