家主が留守中に勝手に窓から部屋に入って冷蔵庫を漁る友人

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親に頼み込んで一浪させてもらい、やっと入学した有名私立大。歴史と伝統があり、著名人も多く輩出しているこの大学は、学生数も多く、変人が集まることでも有名です。僕はもちろん、いたって普通の学生で、本当はこの大学より、何かと比較される東京三田にある大学に行きたかったのですが、受かったのはこちらだけだったので贅沢は言えません。大学から近い場所にアパートを借り、晴れて大学生生活が始まりました。

サークルはなりゆきで入った草野球サークル。入ってから女子が全くいないと知り、失敗したかと思ったのですが、気の合う友達も沢山でき、案外楽しんでいます。家主が留守中に勝手に窓から部屋に入って冷蔵庫を漁る友人も居て、講義から戻って初めてその友人が自分の部屋で寛いでいるのを見た時は驚きましたが、今ではすっかり慣れっこになりました。そもそもこのアパート、大学からの近さと賃貸料の安さだけで選んだのですが、古すぎるのですよね。窓ガラスも薄く、窓の側にいると寒く感じるくらいですから、鍵を外から簡単に開けられてしまったのも、仕方ないと思います。

しかしこの、家主の留守中に勝手に部屋にあがりこむ友人ですが、実はとても器用な奴でした。僕のボロアパートの網戸が穴だらけなのに気が付くと、ホームセンターで網やゴムを買ってきて、網戸の貼り換えをしてくれたり、窓ガラスの隙間を埋めるシリコンのようなものをつけてくれたり、冷蔵庫を漁られても、それ以上の働きをしてくれるのでありがたいです。

こんな色々な特技を持つ友達が、大学には他にも沢山います。田舎から出てきた僕はいつもカルチャーショックを受けますが、そんな友人たちとの付き合いもいい勉強になり、東京での生活もより充実したものになると思います。第一志望の大学には入れませんでしたが、縁があって入学したこちらの大学が、僕には合っていたのだと今は思います。